PLCってありましたね

喉がカラッカラなパソコンサポートなかざわですみなさんこんばんは。

電力線搬送通信、略すところのPLCという規格がありました。
いや今もあるんですけど、製品はほぼ見なくなりました。
何の仕組みかと言えば、普通の家庭内の電源回路を使ってLANの通信を運んでしまおうという、一見すれば荒唐無稽な規格でした。
荒唐無稽ではあるのですが、コンセントのない家はほぼありませんし、
コンセントがあれば回路が続く限りはLANが引っ張れるのでこれは無限の可能性を秘めているのでは?と色めき立った時期があったものです。

ではなぜそうならなかったか。

一つ目の理由はスピードです。
100mbpsが理論値で、理論値よりは必ず下回るスピードでした。
普通にLANが敷設できればそっちのほうが明らかに速かったです。
加えて言うとLANケーブル敷設に資格は不要ですが、電源工事は資格が必要です。

二つ目の理由は無線LANのスピードが上がったことです。
当時すでにMIMOという今では当たり前の複数アンテナを束ねてスピードアップする技術が確立されはじめていました。
これが大体300bpsくらいのスピードが理論値でありました。

というわけでスピードも利便性も追いつくところではなかったのです。
鳴り物入りで世間が注目したわりにはそれなりの結果で終わってしまったのでした。
いやまだ終わってはないのですが、今後開花することもないとは思います。
周りの進化がすごくて散ってしまった、発想はよかったのに発展がなかった技術なのでした。

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