WindowsAeroそしてVista

ジンバル探しに余念が無いパソコンサポートなかざわですみなさんこんばんは。

パソコンと人間とのやりとりを司る部分の総称として「インターフェース」という単語があります。

かつてパソコンはCUI(Caractor User Interface)しかなく、
入出力は基本文字しかありませんでした。

そしてマッキントッシュやWindows入りのパソコンが発売されてから、
世の中のパソコンは一気にGUI(Grafical User Interface)へ傾きました。
基本的に言葉を知らないと全く使い物にならないCUIに比べて、GUIがもたらした恩恵は甚だ大きく、利便性のハードルを一気に下げたと思っています。

さて、便利になったGUIですが、パソコンの進化に伴ってその後もさまざま変遷を遂げ、
そして余分なことも増えてきました。
スペックに余裕が出てくると絵的に見せることが極めて重要なGUIは、
「表現力」にそのリソースを割き、本来の「入出力」という務めをスポイルするケースも多々出てきています。

一番早く気がつけたのは透過処理でした。
対象物をドラッグすればその処理が見えると思います。
次に気がついたのはWindows98のスタートメニュー。にゅっと伸びました。
Windows2000では伸びるのではなくフェードインする処理。これはしばらく続いた気がします。
Windowsは新しくなるたびに「今度のWindowsはひと味違うぜ、表現力からしてひと味違うぜ」を都度見てきました。

そして古いパソコンをバージョンアップしていくユーザーは、その「ひと味違う」をセットアップのたびに無効にし続けてきました。

見た目のパラメータが強すぎて本当に本来の機能を損なったと思っているのが
WindowsVISTAとWindows8です。

VISTAはまずほとんどなにもかもが半透明でした。イメージでもの言ってますが本当にそういう感じでした。そういう未来感でした。
透過処理ができて色数も使えて解像度もあがって本当に未来のパソコンだなー…ってプレビュー版の頃までは思っていたのですが、
とにかくパソコンのリソースを消費しまくることが問題でした。
VISTAから導入されたのが「WindowsAero」というテーマというかデスクトップ構成ですが、透過と3Dがメインとなるので2007年当時のパソコンには本当に荷が重かったわけです。

同じことをやっているWindows7以降になってようやくAeroがまともに動作するようになったと思います。
本来の役割をスポイルした結果、Vistaは見た目の豪華さとは裏腹に、OSとしてのサイクルは短いものとなってしまっています。
Aeroのみならず、アプリを立ち上げずに必要な情報だけとれる「サイドバー」もよかれとおもって実装されたのに、リソースを消費するという理由で大半の人が消していました。
(Windows7以後ではウィジェットと呼ばれるものです、少し違いますが。)

盛った結果、使い勝手が悪くなり、かつOSそのものが不安定になってしまう。
私の評価では「着想はよかったんだけど当時のパソコンでは持て余す早すぎたOS」ということになっています。
ただ、VistaがあーだったからWindows7の完成度が高まった、ということであれば
Vistaの功罪に目を向けないわけにはいかないのです。

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