動画コンテンツ

【お知らせ】

今週末12月19日(土)は都合により休業となります。

仕事の評価は依頼者に全寄せのパソコンサポートなかざわですみなさんこんばんは。

以前いた通販会社ではWEBにも力点を置いたマーケティングをしたがっていました。
が、上役が求めているのはリッチなコンテンツ。つまり動画を軸とした見世物で目を引こう、という作戦でした。
今からおよそ20年くらい前の話です。
当時は各家庭にADSLが引かれ始めたくらい。光回線はサービスが始まる前後くらいで、
パソコンのスペックはいまより大分低く、スマホはこの世に存在していません。
もちろん3Gなんてありませんから、今ならサクサク見られるであろうコンテンツは当時のスピードなら表示まで10分くらいかかったのではないでしょうか。
そもそもそこまでリッチなコンテンツを作る能力をそろえると今とは桁が違う金額がかかったわけですが。

そんな時代背景にあっても上役はかたくなに動画、
あるいは動くなにかをホームページに載せないと厳しい、と言い続けていました。
ちなみにその上役は自分でPCを触ることはありませんでした。
多分テレビへの憧れからくる着想なんだろうなーとのらりくらりとかわしていました。

商品に魅力を語らせることができない、限度があるならばそれ以外のコンテンツで視聴者を増やすという方針は常にあってしかるべきですが、
それが動画になるとはどうしても思えませんでした。
当時はまだFAX電話による受注が7割を越えていましたので、ECがそこまで伸びるとも思っていました。
パソコンの性能はあがったけどそれでもまだシームレスに電話FAXからの受注を奪うには力不足だと思っていたためです。
視聴者を引きつける=受注が伸びるは真実です。
ただし、受注するということは発注にコストがかからないことが前提だと思います。
その点において上役は完全にそのコストを無視していました。
一度でも良いからどこぞのサイトで買い物すればわかったことなのに。
私が退職するまでそのサイトには動画が載ることはありませんでした。
退職したほぼ同時期にWEBカタログをつかった動的コンテンツを載せたのですが、
それらは決定的な受注増に寄与することなく、そのうち会社は畳まれました。

同じ売り上げ金額でインフラコストだけあがるからそれはじり貧になるのが見えていましたし、そこからの転換に至ための知識が決定的に不足していました。

20年前に戻ればどうしてWEBの売り上げが伸びないのか論理的に説明できたし、
WEBからの流入を足しつつ導線を増やして売り上げを伸ばすという施策もいまならいくらでも思いつきます。
つまり、わたしもまた力不足だった、ということです。

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